最近の日本の絵本は、
ゆるゆる絵本が、多いです。
かわいらしくて、のほほんとしていて、
ちょっとくすっと笑える、絵本。
ゆるゆるばっかり、も、どうかな、と思うけれど、
ときどき、ぱくっとつまむおやつに、いかがでしょう。
たくさん出版される、ゆるゆる絵本の中から、
3冊選んでみました。
まずは、とびきり、キュートな絵本。
「ものすごくおおきなプリンのうえで」
二宮由紀子 文 中新井純子 絵 教育画劇 1365円
ものすごく おおきな プリンの うえで
みんなで なわとびを するときは・・・
プリンが ゆれやすいので
よく きを つけなければ いけません
ものすごく おおきな ホットケーキの うえで
みんなで なわとびを するときは・・・
ショートケーキ、アイスクリーム、ビスケット
おやつのうえで、みんなでなわとびするときに、気をつけること。
気をつけないと、どうなるかっていうこと。
どこの上が、なわとびに、いいかっていうこと。
そんなことが、シンプルな文と、ポップな絵で、描かれています。
おやつのうえで、なわとびをするなんて、
考えたこと、なかったので、いったい、どうなるのかな・・・
と、想像するのが、ちょっとたのしいね。
お気に入り、おくはらゆめさん。
「まんまるがかり」
おくはらゆめ 作 理論社 1470円
まんまるにまるまるのがじょうずな、猫のハナマル。
おじいちゃんにも、アヤちゃんにも、
まんまるさをほめられて、ふふんと、いい気分。
おじいちゃんは、ハナマルを、”まんまるがかり”にしてくれました。
お庭では、だんごむしが、ハナマルのまんまるさに、あこがれます。
ひだまりのなか、みんなで、まるまって・・・
展開は、いままでのほうが、いいなあと思うのだけど、
このテンポが、独特で、目をはなせません。
ゆるゆる・・・
と言っていいのか、わからないけれど、
ねこのでてくる、不思議な味わいの、こんな絵本も。
「ねこじたなのにお茶がすき」
今江祥智 文 ささめやゆき 絵 淡交社 1575円
古いお城のある町で生まれた、のらの猫。
すこし大きくなってから、お母さんと、兄弟たちと、
大きな家の塀へ、いきました。
そこのおうちに住んでいたのは、気むずかしそうなおじいさんでしたが、
こねこがお行儀がいいのがわかると、お茶によんでくれました。
たててくれたのは、猫にも飲める、うすいめで、ぬるめのお茶。
すっかり茶の湯にはまったこねこは、正座も、着物も、なんのその。
ほかの猫たちもよんで・・・
いつしか、そこは、お茶好きの猫があつまると、
うわさされるように、なったのでした。
猫舌だって、猫だって、
だれかが自分のために、こころをこめてたててくれるお茶が好き。
相手が猫だって、お茶をたてるときに向かう気持ちは、同じ。
茶道の本を手がける出版社の、お茶のこころを伝える絵本なのです。
まじめな気持ちなんだけど、このゆるやかさが、いいなあ。